トルナフタートの仕組み

有効成分トルナフタートがどのように菌を死滅させるか

クリアネイルの主成分であるトルナフタートは、白癬菌を始めとする皮膚真菌症に対して強い殺菌力を持っている抗真菌薬です。なので、皮膚真菌症による皮膚病の治療に用いられます。

トルナフタートは、チオカルバミン系の抗真菌薬に分類され、細菌類の合成の過程であるエルゴステロールにおいて、スクワレンからスクワレンエポキシドに変わる段階で阻害する働きを持ちます。

エルゴステロールは、真菌の細胞膜を構成するものであり、トルナフタートの働きでその合成過程が阻害されると細胞膜が破れて菌は死滅していくという仕組みで殺菌を行うのです。

この様子を確認できる動画などで見てみると、菌が菌糸を伸ばして成長し、その過程でトルナフタートを取り込むと、菌の一部に穴が空き形状が崩壊し、次第に活動を停止していきます。

もう少し説明を付け加えると、エルゴステロールの合成過程では、それらの変化に応じて複数の酵素の働きが関与しています。

その内のトルナフタートの関係のあるチオカルバミン系は、スクアレンをスクアレンエポキシドに変化させるスクアレンエポキシターゼという酵素の働きを阻害する事でその先の成長を行わせないようにします。

抗真菌薬として定番となっているラミシールの成分であるテルビナフィン塩酸塩もこれと同じように、エルゴステロール合成過程においての阻害を行う事で真菌の細胞膜を壊し死滅させる働きがあるので、クリアネイルもラミシールも真菌に対して同じアプローチで殺菌します。